「クレンジングって、どれを選んでも同じでしょ?」と思っていませんか?
実は、**クレンジングこそがスキンケアの成否を左右する“最重要ステップ”**なのです。どんなに高級な美容液を使っても、肌に汚れや皮脂、メイクが残っていれば意味がありません。逆に、クレンジングで肌を傷めてしまえば、その後のケアの効果も半減してしまいます。
この記事では、クレンジングの種類と特徴、それぞれのメリット・デメリット、肌質やライフスタイルに合った選び方のコツをわかりやすく、そして深く解説していきます。
クレンジングはスキンケアの「土台」

スキンケアは「落とす→与える→守る」が基本の3ステップ。その最初に位置する“落とす”工程がクレンジングです。
もしクレンジングが不十分だと…
- 肌に酸化した皮脂やファンデの残りが残る
- 毛穴詰まりやニキビなどの肌トラブルに発展
- 美容成分の浸透が悪くなり、スキンケアの効果が落ちる
一方で、洗浄力が強すぎると…
- 必要な皮脂や角質まで落としてしまい、バリア機能が低下
- 肌が乾燥し、敏感肌・インナードライになりやすい
- 小ジワやくすみの原因に
つまり、「しっかり落とす」ことと「肌を守る」ことを両立することが、クレンジングには求められているのです。
クレンジングの種類とそれぞれの特徴・メリット・デメリット

ここからは、代表的なクレンジングの種類について、機能・使用感・肌への影響などを詳しくご紹介します。
オイルクレンジング
特徴
油分をベースにしたクレンジングで、洗浄力が非常に高い。濃いメイクやウォータープルーフ系の化粧品にも対応できます。
メリット
- ファンデ・アイメイク・皮脂汚れがすっきり落ちる
- 毛穴汚れや皮脂詰まりに効果的
- テクスチャーがなじみやすく、短時間で落とせる
デメリット
- 肌への負担が強め(特にアルコール系・鉱物油主体のもの)
- 乳化処理が必須(乳化せずに流すと毛穴トラブルに)
- 乾燥肌・敏感肌には向かないケースも
向いている肌質・シーン
- 濃いメイクをする人
- 毛穴ケアをしたい脂性肌・混合肌
ミルククレンジング
特徴
水分と油分がバランスよく配合された乳液状のクレンジング。肌当たりが柔らかく、洗い上がりもしっとり。
メリット
- 刺激が少なく、乾燥肌・敏感肌にやさしい
- ふき取りも洗い流しも両方OKなものが多い
- 肌のバリアを守りながらやさしくクレンジング
デメリット
- 洗浄力は弱めで、濃いメイクには不向き
- ファンデや日焼け止めの落ちが甘くなりがち
向いている肌質・シーン
- 肌が薄く、乾燥しやすい敏感肌
- ナチュラルメイクやすっぴんケア
ジェルクレンジング
特徴
ぷるんとしたジェル状のクレンジング。油分ベースと水性ベースがあり、それぞれ洗浄力や使用感が異なります。
メリット
- 摩擦が少なく、肌にやさしくフィット
- 使用感が軽く、べたつきにくい
- 水性タイプはマツエクにも対応
デメリット
- メイク落ちは中程度(油性タイプの方がしっかり落ちる)
- 肌質によってはつっぱる場合も
向いている肌質・シーン
- 混合肌、オイリー肌
- さっぱりした使用感を好む人
- マツエクをしている人(水性タイプ)
バームクレンジング
特徴
固形のバターのようなテクスチャーが、手のひらでとろけてオイル状に変化するタイプ。オイルとクリームのいいとこ取り。
メリット
- 摩擦が少なく、メイクとよくなじむ
- 毛穴汚れや黒ずみにもアプローチできる
- 洗い流したあともしっとり感が残る
デメリット
- 乳化工程が必要で、やや手間がかかる
- コストが高めの商品が多い
向いている肌質・シーン
- 年齢肌・エイジングケアをしたい人
- 落ちにくいメイクが気になる人
クリームクレンジング
特徴
油分が多めで、滑らかなクリーム状。肌になじみやすく、洗い流しor拭き取りどちらにも対応可能な製品が多い。
メリット
- 乾燥を防ぎながらしっかり落とせる
- 肌への摩擦が少ない
- スキンケア感覚で使える
デメリット
- 洗い流しにやや時間がかかる
- べたつきが残りやすいと感じる人も
向いている肌質・シーン
- インナードライ・乾燥肌・加齢肌
- クレンジングにゆったり時間をかけたい人
リキッドクレンジング
特徴
さらさらとした液体タイプ。すぐにメイクに広がり、軽い力で落とせる。水性・オイルフリータイプもある。
メリット
- スピーディーなメイクオフ
- 洗浄力が高め
- ポンプ式で使いやすい
デメリット
- 肌の水分まで奪いやすい(脱脂力が強め)
- 敏感肌にはやや刺激的なことも
向いている肌質・シーン
- 脂性肌
- メイク落としに時間をかけたくない忙しい人
クレンジングを選ぶときの重要ポイント

肌質と使用感のバランスがカギ!
クレンジング選びで失敗しないためには、**「肌質」「メイクの濃さ」「使用感の好み」**を総合的に考慮することが大切です。
肌タイプ | おすすめタイプ | 避けたいタイプ |
---|---|---|
乾燥肌 | クリーム・ミルク・バーム | リキッド・オイル(アルコール配合) |
脂性肌 | オイル・ジェル(油性) | クリーム・バーム |
敏感肌 | ミルク・水性ジェル | シート・強力オイル |
混合肌 | ジェル・バーム | 強洗浄リキッド |
年齢肌 | バーム・クリーム | 水分多めのさっぱり系 |
クレンジングの正しい使い方と注意点

- 乾いた手・顔に使用することが基本(一部水性を除く)
- 適量をしっかり使う(ケチると摩擦の原因)
- 力を入れずに、指の腹でやさしく円を描く
- 乳化が必要な場合は少しずつ水を加える
- ぬるま湯でしっかりとすすぐ(熱湯はNG)
- ダブル洗顔の必要有無は商品表示を確認
よくあるクレンジングの不満と対処法
- 「落ちない」→使用量・乳化不足が原因かも
- 「つっぱる」→洗浄力が肌に合っていない
- 「毛穴の黒ずみ」→オイル残りやすすぎ不足
- 「ベタつく」→拭き取り型の場合、洗顔でリセットを
まとめ

- クレンジングは「落とす」と「守る」を両立するスキンケアの最重要ステップ
- 各タイプの特徴・メリット・デメリットを理解することで、肌トラブルを回避できる
- 肌質・メイクの濃さ・ライフスタイルによって最適なクレンジングは異なる
- 正しい使用方法と乳化・すすぎを守ることがトラブル防止の鍵
- クレンジングで肌を整えることが、美肌への第一歩
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