「SPF50って本当に強いの?」「PA++++って何を意味してるの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?日焼け止めには、さまざまな数値や記号が表記されていますが、それぞれの意味を正しく理解することで、自分に合ったUV対策ができるようになります。また、UVケアアイテムにも多くの種類があり、シーンや肌質に応じて使い分けることが大切です。本記事では、日焼け止めに表示されている「SPF」や「PA」などの数値の正体と、UVアイテムの種類について徹底解説します。
日焼け止めに使われる「SPF」と「PA」の意味を知ろう

●SPFとは何か?
SPF(Sun Protection Factor)は、「紫外線B波(UV-B)」によって起こる肌の赤みや炎症、いわゆる“日焼け”をどれだけ防げるかを示す数値です。
- SPF1あたり約20分間、紫外線の影響を防ぐとされています。
- たとえば「SPF30」であれば、20分×30=600分(10時間)程度の防御力があるということになります。
ただし、これは理論上の数値です。汗や皮脂、摩擦などで日焼け止めは落ちてしまうため、こまめな塗り直しが必要です。
●PAとは何か?
PA(Protection Grade of UVA)は、「紫外線A波(UV-A)」による肌の奥(真皮)へのダメージを防ぐ強さを示す指標です。
- PA+:効果がある
- PA++:かなり効果がある
- PA+++:非常に効果がある
- PA++++:極めて高い効果がある
UV-Aは、雲や窓ガラスを通り抜けて肌に届くため、室内や曇りの日でもケアが必要です。シワやたるみの原因にもなるため、日常的な対策が重要です。
SPF・PA数値の選び方と注意点

●SPF・PAが高ければ良いとは限らない
「とにかくSPF50・PA++++が最強」と思われがちですが、実際には使うシーンや肌質によって適切な数値を選ぶことが大切です。
- 日常生活(通勤・買い物など)→ SPF10〜20/PA+
- 屋外活動(スポーツ・レジャー)→ SPF30〜50/PA++〜+++
- 強い紫外線下(海や山など)→ SPF50+/PA++++
また、SPFやPAが高い製品は、紫外線防御剤の量も多く含まれるため、敏感肌の人には刺激になる場合があります。
●肌質に合った日焼け止めを選ぼう
- 乾燥肌:保湿成分配合、ミルクやクリームタイプが◎
- 脂性肌:皮脂吸着成分入り、ジェルタイプやウォータープルーフタイプが◎
- 敏感肌:紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)、低刺激処方を選択
UVアイテムの種類と特徴

・日焼け止めクリーム・乳液
最も一般的なUVアイテム。しっとりとしたテクスチャで保湿力が高く、乾燥しがちな肌におすすめです。
- メリット:密着度が高く、長時間効果をキープ
- デメリット:ややベタつきやすく、夏場には重く感じることも
・ジェル・ローションタイプ
みずみずしく軽い使用感で、全身にさっと広げやすいタイプ。ジェルは清涼感があり、暑い季節に人気です。
- メリット:肌なじみが良く、ベタつかない
- デメリット:汗や水に弱いものもあるため、こまめな塗り直しが必要
・スプレータイプ
髪や背中、首筋など手の届きにくい部位に便利なUVスプレー。メイクの上から使えるタイプもあります。
- メリット:手を汚さず塗布可能、携帯に便利
- デメリット:ムラづきしやすいため、しっかり噴霧する工夫が必要
・UVパウダー・ミスト
メイクの仕上げや、外出先での塗り直しに便利。肌にやさしい処方のものが多く、敏感肌にも使いやすい。
- メリット:メイクキープと紫外線対策を同時に実現
- デメリット:紫外線カット効果は他のタイプよりやや弱め
UVケアの補助アイテムも活用しよう

帽子・サングラス・日傘など
紫外線は肌だけでなく、目や髪にも影響します。UVカット加工されたアイテムを取り入れて、トータルケアを心がけましょう。
飲む日焼け止め(UVケアサプリ)
体内からの紫外線対策として注目されるアイテム。完全に外部のUVを防ぐわけではないため、塗る日焼け止めとの併用が基本です。
よくある質問と誤解

Q:SPF値が高いほど、1日に1回でいい?
→ いいえ。汗や皮脂、こすれで効果が落ちるため、2〜3時間おきの塗り直しが理想です。
Q:曇りや室内でも日焼け止めは必要?
→ 必要です。UV-Aは曇りの日やガラス越しでも降り注ぐため、日常的な使用が望ましいです。
Q:子どもにはどんな日焼け止めがいい?
→ 紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)で低刺激の製品を選びましょう。石けんで落とせるタイプもおすすめです。
まとめ:自分に合ったUVケアで賢く紫外線対策

- SPF・PAの数値は「強さ」ではなく「時間の目安」
- 高ければよいわけではなく、用途や肌質に合った選択が大切
- UVアイテムは種類豊富。シーンや部位ごとに使い分けるのが理想
- UVカット服や日傘などの併用でさらに効果UP
- 正しい知識と習慣が、美肌を守るカギに
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