化粧品OEMのブログ

ドクターズコスメとは?

「患者さまに、安心して使える化粧品を提供したい」「治療後のスキンケアにも、自信を持って勧められる製品を導入したい」——そんな想いを抱える皮膚科・美容皮膚科・美容外科の医師やスタッフの皆さまに注目されているのが“ドクターズコスメ”です。
近年、美容医療の需要拡大とともに、ドクターズコスメは単なるスキンケア商品にとどまらず、クリニックのブランド戦略の一部としても機能する重要なアイテムとなっています。特に、クリニックオリジナルの化粧品小ロットでOEM製造したいというニーズは年々高まっており、それに応じた専門的な製造支援も進化しています。
本記事では、ドクターズコスメの定義や特徴、導入のメリットについて解説しながら、小ロットOEM製造の可能性についても触れていきます。貴院に合ったオリジナルコスメ導入のヒントとして、ぜひお読みください。


ドクターズコスメとは何か?その定義と特徴

ドクターズコスメとは、医師が監修・開発に関与した、あるいは医療機関でのみ取り扱われているスキンケア製品の総称です。薬機法において「ドクターズコスメ」という言葉には明確な定義はありませんが、一般的には“医学的根拠に基づいた成分配合”と“医療機関を通じた販売”が特徴とされています。

■ドクターズコスメの起源と発展

ドクターズコスメの起源は、肌トラブルを抱える患者に対して、医師が施術だけでなくホームケアでも効果的なアプローチができないかと考えたことに始まります。欧米ではすでに1980年代からメディカルスキンケアという考え方があり、日本でも2000年代に入り、医療の延長としてスキンケアを捉える意識が広まりました。
美容皮膚科や美容外科の増加、またSNSや口コミによる情報拡散が進むなかで、「専門医が選んだ化粧品」「治療後も使える信頼性のあるスキンケア」として、患者からのニーズも急速に高まっていきました。こうした背景の中で、医療従事者と化粧品開発の専門家が連携し、ドクターズコスメ市場は急成長を遂げています。

■主な特徴1:医学的根拠に基づいた処方設計

ドクターズコスメ最大の特長は、「皮膚科学に基づいた設計思想」です。単に人気の成分を並べるのではなく、医学論文や臨床データに基づき、肌の構造やバリア機能、ターンオーバーといった皮膚生理を理解した上で処方設計されています。
例えば、メラニンの生成メカニズムを踏まえた美白ラインでは、トラネキサム酸アルブチンを中心とした処方が行われ、ニキビ肌向けには皮脂分泌を抑えるビタミンC誘導体や抗炎症成分のグリチルリチンが採用されます。各症状に対して「どう作用するか」を論理的に設計する点が、一般化粧品との大きな違いです。

■主な特徴2:敏感肌にも対応する高い安全性

施術直後の敏感な肌にも使えるように、ドクターズコスメは刺激を極限まで排除しています。香料、着色料、アルコール、パラベン、鉱物油などは極力使用せず、アレルゲンになり得る成分も排除されることが多いです。
また、製造工場においてもGMP(適正製造基準)に準拠した衛生的な環境での生産が行われ、試作段階から医師によるモニタリングや臨床テストを実施することもあります。これにより、肌トラブルを起こしにくい製品設計が可能となり、クリニックの信頼を損なうことなく販売できます。

■主な特徴3:高機能成分の有用性

ドクターズコスメでは、科学的根拠のある成分の使用が徹底されています。以下は代表的な成分例です
ビタミンC誘導体(APPSなど):美白、抗酸化、毛穴改善に有効。
ナイアシンアミド:シワ改善、美白、バリア機能の強化に注目。
トラネキサム酸:肝斑やシミ予防に医療でも使われる成分。医薬部外品(薬用)
セラミド:保湿効果とバリア機能の回復。
ヒアルロン酸:高い保水力で乾燥対策に。
グリチルリチン:抗炎症作用で赤みや肌荒れケアに。
EGF(上皮成長因子):肌再生やハリの回復をサポート。
これらの成分は、単体での効果だけでなく、相互作用まで計算された形で処方に組み込まれることが多く、使用感と効果実感の両立を実現しています。

■主な特徴4:医療機関限定・カウンセリング販売

市販のスキンケア製品と異なり、多くのドクターズコスメは医療機関限定で販売されており、使用方法についての説明やカウンセリングを前提としています。患者一人ひとりの肌質やトラブルに合わせて適切な製品を提案できる点が、信頼性と結果につながっています。
特に医師が自ら使用している、または施術後に推奨する製品であることが患者の信頼を高め、「このクリニックだから買いたい」という購買動機にもつながります。


クリニックで導入するメリットと、小ロットOEM製造の可能性

ドクターズコスメの導入は、単に良質なスキンケア製品を患者に提供するというだけでなく、クリニック経営の戦略的要素として非常に大きな価値を持ちます。以下では、導入によって得られるメリットと、近年注目されている小ロットOEM製造の可能性について、より詳しく解説します。

■1. クリニックのブランド力・信頼性の強化

オリジナルのドクターズコスメを開発・導入することで、他院との差別化が可能になります。「〇〇院オリジナル処方」「院長監修スキンケア」など、独自性を打ち出すことができ、患者の記憶に残るブランド形成につながります。
また、施術後のケアを考慮した製品を提供できることで、「このクリニックは最後まで責任を持ってくれる」といった信頼感が生まれ、口コミや紹介にもつながります。多くの患者が「市販のどの製品を使えばいいか分からない」と悩む中、医師が勧める商品という安心感は非常に大きな購買動機となります。

■2. 施術効果の持続と相乗効果による患者満足度の向上

美容医療の施術は単体でも一定の効果を発揮しますが、日々のスキンケアによってその効果を“維持・最大化”することが可能です。たとえば、レーザー治療後の肌に適した鎮静・保湿効果の高いドクターズコスメを併用することで、ダウンタイムの短縮や赤みの軽減が期待でき、患者の治療満足度が向上します。ホームケアの質が上がることで、次回来院までの肌状態が良好に保たれ、よりよい結果を患者自身が実感できるようになります。その結果、施術の継続率・リピート率も上昇し、クリニック全体の収益性も高まります。

■3. 新たな収益源としての物販展開(自費収入の強化)

保険診療が中心の皮膚科クリニックでも、ドクターズコスメの販売は貴重な自費収入源となります。初期投資を抑えた形での小ロットOEM製造が可能であれば、低リスクでの物販導入が実現します。
定期的な施術を受ける患者に対して、関連するスキンケア製品を継続的に販売できれば、ストック型の収入も期待できるようになります。また、定期購入制度やリピート購入割引などを設けることで、安定した物販売上の構築も可能です。

■4. 小ロットOEM製造で在庫リスクを軽減

従来、化粧品OEMといえば数千個単位の大量発注が常識でしたが、現在では100個〜300個といった小ロットから対応可能な製造工場が増加しています。これにより、在庫を抱えるリスクを抑えつつ、まずはテスト販売として始めてみるというアプローチが可能です。
また、季節商品限定企画品など、柔軟な商品展開も小ロット対応だからこそ実現できる点です。たとえば、「冬季限定の集中保湿クリーム」「夏の紫外線対策用美白ジェル」など、クリニックならではの“今必要な製品”をスピーディに開発・販売できます。

■5. 包材・ラベル・販促物も小ロット対応が可能に

近年では容器ラベルパッケージデザイン小ロットで対応可能な業者が増えています。ラベル印刷においても、オンデマンド印刷の普及により、少量であっても高品質な仕上がりが実現できます。
さらに、ブランドロゴのデザインパンフレット、POP、紹介カードといった販促物まで一括でサポートしてくれるOEM業者も存在します。これにより、開業間もないクリニックや初めて物販に取り組む施設でも、専門的な知識がなくとも本格的なブランディング展開が可能です。

■6. 実際の成功事例から学ぶ可能性

成功事例を紹介します。ある都市部の美容皮膚科では、院長が監修した「美白・保湿・敏感肌」対応の3ラインを展開。カウンセリング時に患者の肌質に応じた製品を組み合わせて提案した結果、施術後の化粧品購入率は60%以上を記録しました。導入半年で物販売上が月間80万円を突破し、院内での物販スタッフ育成もスタート。現在では、コスメによる収入が全体の自費収入の約25%を占めるようになっています。
また、地方の皮膚科クリニックでも、しみ治療後に使える美白ケアアイテムを導入したことで、来院時の物販比率が向上し、口コミによる新規患者獲得にもつながったという声もあります。


まとめ:今こそ、自院のドクターズコスメを持つという選択を

ドクターズコスメは、単なるスキンケア商品ではなく、医師と患者をつなぐ“信頼のかたち”です。治療の延長として使用できる製品であることから、効果と安全性が求められる一方で、患者にとっては「医師に勧められた」という安心感が購入動機になります。
また、近年ではOEM製造の技術や支援体制も進化し、小ロットでの製造や試作、販売支援までワンストップで提供する企業も登場しています。これにより、導入のハードルは格段に下がり、「はじめてのOEM」でも安心してスタートできる環境が整っています。
クリニックの理念や専門性を反映した製品は、医師自身の信念や治療哲学をカタチにする絶好の機会でもあります。患者との信頼関係を深め、満足度を高めると同時に、自費診療の強化や物販収入の安定化にもつながる、まさに一石三鳥の戦略です。
「治療と連動したコスメで、患者の肌をもっと良くしたい」「自院のこだわりを形にした商品を提供したい」とお考えのクリニックの皆さま。今こそ、ドクターズコスメの導入を本気で検討してみてはいかがでしょうか?
ぜひ、経験豊富ドクターズコスメOEMメーカーにご相談いただき、貴院ならではのスキンケア製品を世に送り出してください。

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